気になるあの本は『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』。KADOKAWAの担当編集者に、読みどころを紹介していただきました!
気になるあの本をチェック!
『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』

答えてくれた人
KADOKAWA ビジネス生活文化局 ビジネス編集部 ビジネス2課 小林 徹也さん
著者ってどんな人?
桶井道さん
投資家(投資歴26年)・物書き。2020年秋に47歳で資産1億円を達成し、約25年間勤務した会社を退職して自由になる。日米を中心に世界の増配株、高配当株、不動産投資信託(REIT)、上場投資信託(ETF)および投資信託にて資産運用し、総資産を1.8億円まで伸ばす。現在は単行本出版、コラム連載および寄稿などメディアで活動、ブログも運営している。
編集者から見た著者はこんな人!
この本で6冊目になりますが重版率はなんと8割! いま勢いに乗っている投資本著者さんです。
本書において、著者の分身である投資の先生役「桶狭間先輩」は、あえて地味でさえない人物として描いています。カバーには、「日本一地味な個人投資家」という肩書をつけさせていただきました。どちらも快諾してくださった、とても心の広いすてきな方です。
どんな人にオススメ?
・節約や種銭づくりなど、投資を頑張るモチベーションが欲しい人
・投資の方法論はもちろん、「投資で一人の人生がどう変わるのか?」に興味がある人
・『君の名は。』『東京リベンジャーズ』『時をかける少女』など、タイムリープ作品が好きな人
・人生で後悔のある人(特に、お金がないことで、夢やパートナーをあきらめた経験のある人)
この本の、ここが読みどころ!
――主人公は65歳にして、人生に絶望している。投資も貯金もろくにせず、享楽的な生活を送ってしまった結果が、この現状。そのとき思い出したのは、会社ではパッとしなかったのに、なぜか億り人になってFIREした会社の先輩のこと。そして、結婚できなかった最愛の恋人のこと。神の計らいで30歳のときにタイムリープした主人公は、先輩の送別会の夜に戻って投資を教わり、人生をやり直すのであった…。
一番のポイントは、本書が世界初(!?)の、投資×自己啓発×タイムリープ小説だというところ。とってもおもしろいお話に仕上がったと自負しており、編集部内や書店員さんにも好評です。
もし過去に戻って、より早くS&P500を買い続けていたら、人生がどう変わったと思いますか? 本書は、そんな妄想と、そこからの学びを与えてくれます。
本書における投資の教えは、いたってシンプルです。
●節約でも何でもして、月9万円を投資し続ければ、誰でも億り人になれる可能性がある
●鉄板のインデックスを買い続けよう!
●投資は、未来のきみへのプレゼント
編集者の制作秘話
「投資で人生が変わる」というのが、本書の大きなテーマです。
単にお金を増やすだけではない、人生への変化はどこにあるのか?という点について、著者や文・構成の堀田さんと議論を重ねていきました。
この本で読みとっていただきたい大事なことは多いのですが、その中でも、最も大事なのは、投資を通じて人としての器が広がっていく、ということです。年収が低いままでは、自分の食いぶちを稼ぐだけで精いっぱいで、その器には自分一人しか入りません。
コツコツ投資をしていくと、大切な人のことを守ってあげたり、ピンチのとき、チャンスのときに力になってあげたりすることができます。
人としての成長という点も、見逃せません。種銭をつくるために、外食中心で飲み歩くような生活から、自炊中心の生活にシフトすれば、生活習慣が正されます。享楽的な無駄遣いをやめることで、自制心も養われます。
また、投資とは世界中の経済活動に参加することにほかなりませんが、その事実を強烈に意識することによって、高い視座と広い視野、そして「私はこの世界の一員である」という共同体感覚を獲得していきます。
さらに、ある程度の資産を築いてFIREできれば、あきらめていた夢をかなえることもできます。本書の主人公がFIRE後に挑戦するのは、なんと、「チンアナゴの研究者」です。
ぜひ貯金ゼロおじさんの人生再チャレンジを見守ってください。
読み終えたころには、「もっと投資を頑張ろう」「人生を頑張ろう」と思えるはずです。
本の中身をちょっと読む!
『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』【書籍紹介】
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